
「人の心を支えられる食事とは何だろう」
災害時の食事は、命をつなぐための栄養補給だけではありません。不安な避難生活を送る中で、少しでも安心感や日常を感じられる大切な役割も担っています。
本学食品開発科学科では、そうした「食の力」について学ぶ授業として、長期保存可能な備蓄おにぎりの製造・販売に取り組む株式会社万福(宮崎市清武町)と連携し、商品開発をテーマとした実践的な学びに取り組みました。
危機管理・防災専門家の講義などを通じて、備蓄おにぎりの特徴や製造方法、商品開発の考え方について学んだ学生たちは、6班に分かれて「災害時に求められる食事とは何か」をテーマに検討をスタート。冷や汁やチャーハン、おはぎ風など、非常時だけでなく日常の食事としても楽しめることを意識した、多彩なおにぎりのアイデアが生まれました。
試行錯誤から学ぶ食品開発
2週にわたって実施された試作では、レトルト加工特有の加熱による味の変化に苦労する班もありました。こうして試行錯誤を重ねながら改良を進めた学生たちは、官能評価やプレゼンテーションを通じて、それぞれの工夫や課題を共有し、より良い商品を生み出すために欠かせない検証の大切さを学んでいます。
最終授業のプレゼン発表を終え、「食感や味を改良することが難しかった」という技術面での難しさを実感する声が多く上がりました。その一方で、「被災者の不安な心を落ち着けるおにぎりとは何かを考えた」「非常時でも日常の食事を感じられるようなおにぎりを作りたいと思った」などの声もあり、食を通じて、人々の心に寄り添おうという思いも伝わってきました。こうした商品開発を通じて学生たちは、食品づくりの技術や考え方だけでなく、「食」が持つ新たな役割への理解も深めています。
Yell
ユーザーの応援コメント
応援コメントがまだありません
寄付する際やコンテンツから応援コメントを投稿できます
Yell
ユーザーの応援コメント
応援コメントがまだありません
寄付する際やコンテンツから応援コメントを投稿できます

