
20年以上続く、小児糖尿病サマーキャンプとのつながり
本学管理栄養学科の学生で構成する学生団体「ETサークル」。その名は〝栄養士〟の〝卵〟に由来します。
このサークルが誕生するきっかけとなったのは、かつて「1型糖尿病」の当事者としてサマーキャンプに参加していた一人の学生でした。南九州大学へ進学後、今度は自分がキャンプを支える側になりたいと、仲間とともに立ち上げたのがETサークルです。それから20年以上経つ現在も、小児糖尿病サマーキャンプへの参加は、サークルの中心的な活動として続いています。
今年8月に宮崎県内で開催されたサマーキャンプには、サークルメンバー13人が参加。他大学の学生や医師、看護師など、多様なスタッフとともに、子どもたちと4日間を過ごしました。
キャンプに参加したのは、年少から高校3年生までの子どもたち。水遊びやカヌー、調理実習、スポーツ、キャンプファイヤーなど、サマーキャンプは楽しいことだらけですが、サークルメンバーの役割は、子どもたちの遊び相手だけではありません。毎食前の血糖測定や配膳、補食を摂るタイミングの確認など、子どもたちの生活をさまざまな面からサポートします。管理栄養士を目指す学生たちは、大学で学んできた栄養管理や病態生理の知識が、まさに目の前にいる子どもたちの生活へとつながっていることを実感します。
子どもたちとの交流が、学生自身の学びに
「食事管理や注射が大変で、常に制限を抱えて過ごしているのではないか」
現在、サークル長を務める後藤つくみさん(管理栄養学科3年)は、キャンプに初参加した3年前、「病気を抱える子どもたち」と少し身構えていたと振り返ります。
しかし、自分の体を理解し、コントロールしながら元気いっぱいにアクティビティを楽しむ子どもたちと交流するなかで、彼らが「病気を抱えている特別な子どもたち」ではなく、「自分の体と上手に付き合いながら、元気に今を生きる子どもたち」なのだと、大きく見方が変わったそうです。毎年参加するなかで、前年に会った子どもたちが背も伸び、大人びていく姿に触れ、その成長を間近で感じることも、後藤さんにとって大きな喜びとなっていると言います。
「これからは、日々の講義や実習でも『対象者の実際の生活』を意識しながら学んでいきたい」と話す後藤さん。子どもたちを支えるために参加した活動は、学生自身にとっても、人と関わり、学び、成長する機会であり、教科書や講義だけでは得ることのできない経験です。地域の人々との関わりのなかで、「栄養士の卵」たち自身もまた、一歩ずつ成長しています。
Yell
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